大規模装置におけるスケールメリット
大規模装置における最大のポイントは、スケールメリットです。
超音波霧化分離の主要な構成要素は、次の4つですが、いずれもスケールメリットが見込めます。
- 霧化部(振動部分含む)
- 振動子駆動電源
- ミスト搬送部(ブロワ、配管)
- 回収部
また、超音波霧化分離装置は、膜分離と同様に分散・並列処理が可能で、メンテナンスのために蒸留塔のように装置全体をダウンさせる必要はありません。小さな霧化分離部分の集まりで、電気的に作動状況を制御できますので、
- 装置の隅々の稼働状況を監視しながら、
- 個別の分離ユニットをメンテナンスしつつ、
- 連続的に長時間稼働することができるのです。
超音波霧化装置は、従来型の蒸留塔による液体分離のイメージを一新し、多数のユニットにより分散処理を行いながらエネルギー効率良く処理する、液体分離の新時代をもたらします。
超音波霧化分離技術とは
「超音波霧化分離技術」は従来の蒸留法に代わる可能性を持つ、非加熱・省エネルギータイプの液体濃縮・分離技術です。各種溶液に1.6MHz~2.4MHzの超音波を与えると“霧”が発生し、その霧を回収すると、蒸留法よりも低エネルギーでかつ高効率で各種物質を濃縮・回収する事が可能です。
用途
- バイオマスアルコール製造におけるアルコール濃縮行程への利用
使用例
- 食品系廃棄物からの有用成分の回収。例えば香酸柑橘類廃果皮からの香気成分の濃縮・回収
- 電子材料工場から排出されるIPA(イソプロピルアルコール)溶液の濃縮・回収
- 有機溶媒を含む廃液からの有機溶媒の回収
基本情報
仕様 | ※ 個別に仕様書を提出いたします。 |
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よく使用される業種 | 試験・分析・測定、環境、エネルギー、医薬品・バイオ、建材・資材・什器、製造・加工受託、その他製造、医療・福祉、教育・研究機関、その他 |
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オペレーション費用については、
1)一日あたりの処理量、2)稼働時間、3)初期濃度、4)最終濃度
があれば概算の算出は可能です。